2023年度照明学会東京支部 施設見学会報告
「 あたらしい照明施設をみる 」
~横濱ゲートタワーの照明及びプラネタリアYOKOHAMAの見学~

 東京支部では毎年、照明で話題を集めている施設の見学会を企画開催しています。今回の企画は、2023年照明施設賞の中から「横濱ゲートタワー」の照明設備視察及び最新のプラネタリウムである「プラネタリアYOKOHAMA」の上映をご体感いただきました。
 当日は講師よりビルの概要やコンセプト、照明計画の詳細、プラネタリウムの概要について説明を受けた後に見学を行いました。以下にその実施概要を報告します。

【実施日】

2024年1月26日(金)

【参加者】

参加者  39名  支部スタッフ  8名 事務局1名  計 48名

【集合場所】

横濱ゲートタワー内BAカンファレンスセンター横浜

【講師】

鹿島建設株式会社 櫛田 直 氏
トモルデザイン・メグロ株式会社 目黒 朋美 氏
コニカミノルタプラネタリウム株式会社 佐藤 雄貴 氏

【実施内容】

1.開会~藤田事業企画委員長の挨拶
 開催にあたり藤田委員長より、多くの参加者への御礼に加え、本日の機会を提供して頂いた横濱ゲートタワー様他関係者の皆様及び解説者の方々へ感謝の意を述べました。また参加者の皆さま方にとって有意義な体験となることを期待する旨をお伝えしました。司会担当は越智庶務幹事です。

2.解説・施設見学
 初めにBAカンファレンスセンター横浜会議室にて講師の皆様より施設や計画の概要を、写真や資料を活用しながら15分ずつ解説をしていただきました。 参加者には横濱ゲートタワーとプラネタリアYOKOHAMAの案内冊子、トモルデザイン・メグロ様より施設の概要冊子が配布されました。
 櫛田様からは建築概要等を説明頂きました。特に本施設はMM21地区の横浜駅からの玄関口であること、また、横浜港、海へとつながるキング軸に接する立地であることを意識した計画がなされたとのことでした。次に目黒様より照明計画の詳細を説明頂きました。小学校が隣接していることもありコンセプトは「いつのまにか識る」として計画。シンボルである球体のライトアップは建築の白色を生かし四季の色(色温度3200K~5000K)の他、天体をテーマとしたカラー投光も合わせた演出としたこと、プラネタリウム事業者と協議しながら9つの季節の星座を光ファイバーにより床に表現したことを紹介いただきました。また頂部のライトアップは横浜市の景観マスタープランに即したものであり、カーブを持たせたライトアップで月が太陽の光を受けて柔らかく輝いているように表現したとのことでした。最後に佐藤様よりプラネタリウムを構成する機器の紹介、投影式のプラネタリウムとの違いについて説明いただきました。特に日本初のLEDドームプラネタリウムはLEDの特徴である高輝度、広色域を生かした今までにない臨場感と美しい星空を体験できるとのことでした。 講師の皆様による説明の後、プラネタリウムにて実際の上映「Songs for the Planetarium」及び特別プログラムを観賞しました。今までのイメージとは異なる、迫力のある、また高精細な画像を体感することができました。
 その後2班に分かれ、屋上 →3階アーバンテラス →2階オフィスラウンジ~デッキでの見学を交互に実施しました。特別に屋上へリポートへの入場許可もいただき、頂部ライトアップで使用されている実際の照明機器や取り付け方法についても確認することができ好評でした。また屋上からは夕暮れの富士山の姿を確認することができました。

3.閉会
 最後は1階エントランスにて講師の皆様への感謝の意をお伝えし解散となりました。ちょうど暗くなったこともあり床面に埋め込まれた星空ファイバーも確認することができ解散後も質問や意見交換等がなされておりました。

4.さいごに
 ご参加いただいた皆様をはじめ、横濱ゲートタワー他関係者皆様のご協力で、充実した有意義な見学会となり、当初の予定通り無事終了することができました。改めてお礼申し上げます。

<説明会・見学会写真>


藤田委員長より開会挨拶

司会の越智庶務幹事

講師の櫛田様

講師の目黒様

講師の佐藤様

ス説明会の様子

プラネタリウムの見学

3階アーバンテラス

ヘリポート見学

ヘリポート見学

屋上見学

屋上からの富士山

2F オフィスラウンジ見学

講師の佐藤様、櫛田様、目黒様